施術について
帯状疱疹には、予防するワクチンがあります
帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルスである水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で発症します。
水ぼうそうになった後も、このウイルスは体の中に潜んでおり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹になると言われています。
帯状疱疹の症状として、顔面や頭皮、背中、脇腹、太ももに痛みを伴う皮疹が出現します。
50歳以上で帯状疱疹を発症した人の18%は、皮膚症状が治療した後も痛みが続く帯状疱疹後神経痛になると言われています。
また、目や耳の神経が障害されると、めまいや耳鳴り、重症化すると視力低下や顔面神経麻痺などの後遺症が残ることがあります。
50歳以上の方は帯状疱疹を予防するためのワクチンを接種することができます。
これまでは水ぼうそうの予防にも使われている水痘生ワクチンが使用されてきましたが、2020年1月に新しい帯状疱疹ワクチンである「シングリックス」が発売となり、当院でも取り扱いを開始しました。
シングリックスは2か月間隔で筋肉内に2回接種する不活化ワクチンです。帯状疱疹に対する予防効果は、50歳以上では97.2%、70歳以上では89.8%、また帯状疱疹後神経痛に対する予防効果も88.8%と報告されており、水痘生ワクチンよりも高い効果が期待できます。ワクチン接種による免疫反応のため注射部位の痛みや腫れがあらわれますが、多くは3日以内に治まります。また、シングリックスは不活化ワクチンのため、6日以上あければ他のワクチンを接種することができ、免疫抑制薬使用中や化学療法中など免疫抑制状態にある方でも接種が可能です。
小児のお子様だけでなく大人の方への積極的なワクチン接種の推奨も、私たち、かかりつけ医の大切な役割です。
シングリックスは水痘生ワクチンと比較すると接種費用が高額となりますが、帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛の両方に高い予防効果が期待できます。
帯状疱疹にならないための予防法として、ぜひ、ワクチン接種をご検討ください。
院長からの施術ポイント
2回接種が必要です。
帯状疱疹ワクチン(シングリックス)は2か月の間隔をあけて2回の接種が必要となります。
1回 22,000円(税込)
使用機材・薬剤
帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
ワクチンの入荷までに1週間程度お時間をいただきますので完全に予約制となります。